「蜜蜂と遠雷」綿密な取材で見事に描いたピアニスト達の心。

よくぞこれほどまでに取材したなぁとゆうのが僕の最大の感想です。著者の恩田陸さんが普段からどれほどクラシック音楽に精通しているのかは全く存じ上げませんが、いくらクラシック音楽ファンだったとしてもコンクールとゆうのはただのファンにはなかな関わることのない異質な世界。にもかかわらずここまでリアルに描けるのはよっぽど綿密に取材したんでしょう。事務局だけでなく演奏者側にも。じゃなきゃコンテスタントの心情があんなに細かく描けるわけないですよね。いやぁすごいすごい。

実はわたくしスキピオはピアノの世界にはいろいろと関わっていて、コンクールに参加したことも何回かあります。この小説のモデルにもなった浜松国際ピアノコンクールは浜松で三年に一度開催される世界的に有名で非常にハイレベルなコンクールですが、僕は聴衆として何度かこのコンクールを見に行ったことがあります。友人が参加してたり知ってる先生が審査員をしてたりで、僕はただ見てるだけにも関わらず非常に深い思い入れがあります。

こうゆう実在のイベントを題材として書かれた小説ってゆうのは毎回、「こんなこと現実ではありえない」とか「そんなに甘くないよ」とかゆう批判が沸き起こるのが常です。僕もピアノコンクールの実情をある程度知ってる身としてはもちろん現実と違う部分がひっかかるわけですが、そんなのは小説なんだから当たり前なわけで、業界人ぶってあーだこーだいうのはナンセンスなわけです。一つの物語として単純に楽しめばいいのではないでしょうか。僕は結構そうゆうところの切り替えが簡単にできるので、あまり細かいことは気になりませんでした。

とはいえあまり心に残るものが多くないとゆうのも正直な気持ち。直木賞と本屋大賞受賞とゆうことで、もちろん読みやすく多くの人に愛される作品だとは思いますが、良くも悪くもエンターテインメント小説といいますか、「ドラマとか映画化されやすそうな感じ」といった印象を受けました。とゆうか実際に映画化されるそうです。ちなみに読んだ方はわかってくれるかと思いますが、映画にキャスティングされた松坂桃李くんは僕的にはぴったりの配役だと思っています。ただ映画館に見に行くかと言ったら行かないでしょう。

でも本は読んで良かったと思ってますよ。次何読むか決めてない人は是非読んでみてください。ピアノに興味がなかった人はもちろん、ピアノ好きでもコンクールとゆうある意味異常なイベントがどんなもんなのか興味がある人にもおすすめです。ちなみに次回の浜松国際ピアノコンクールは2021年です。興味があればぜひチェックしてみてください!

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俺はまだ、神に愛されているだろうか?

ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。

著者渾身、文句なしの最高傑作!

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

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