「ビールストリートの恋人たち」圧巻の映像美。

ニューヨークのハーレムに住む黒人たち。この映画は彼らが差別に苦しむ姿とゆうよりは、差別を受けながらも生きる喜びを全力で勝ち取る姿を描いたポジティブな映画だとゆう印象を受けました。

黒人差別を描いた映画は数多くありますが、残酷な描写や心が引き裂かれるような表現を多用しているものは見ていて正直ちょっときついもんです。この映画は差別の絶望感だけで終わってしまうのではなく、その中でも愛や新しい命を得ることの素晴らしさなど、前向きなエネルギーに満ちていて、ある種命の生々しさみたいなものを感じます。

ストーリーはハーレムに住む若いカップルに子供ができたが彼氏が無実の罪で投獄されてしまうとゆうもの。それ自体に劇的な展開はありませんが、登場人物の細かい風貌の変化や表情の変わりようなど、細かい演出に手がかかっているなとゆう印象です。

それにしても見た人にはわかると思いますが、あの白人警官の憎たらしいことったらありません。とゆうか演出としてはベタすぎるのではないかとゆう感じもありますが。ムカつく目つきともみ上げ。あんな小物に人生を狂わされてしまうなんて悔しくて悔しくて禿げそうです。出所したら真っ先に復讐しに行きますね私なら。まあ主人公はそんなことしないでしょうが。

正直この映画で一番心を奪われたのはストーリーや俳優陣の演技ではなく、映像の美しさでした。カメラとか動画とか私は全くの素人なので表現が難しいのですが、なんとゆうか手の込んだミュージックビデオのような画面のキラキラさ(語彙力)。ニューヨークだとゴミだらけでもなんかオシャレに見えちゃうアメリカコンプレックス丸出しの田舎モンみたいですが、貧しさと理不尽さと対比されて街中での主人公たちのいで立ちが非常に美しく見えたのが印象的でした。あとみんなオシャレよ本当に。ティッシュ(ヒロインの女の子)の服がものすごくかわいい。あのポンチョみたいなの何?何てゆうのかわからないけどかわいい。表現が貧困ですみません。でも若い二人の立ち姿は絵になるもので、ラブシーンなどアートのようでした。

アカデミー助演女優賞も獲得した本作ですが、一つ残念な点がひとつ。それは予告編では流れていたフージーズのkillng me softlyが使われていなかったこと!ローリン・ヒル好きな私はあの曲が流れているのを耳にして速攻この映画を見る決心をしたんですが、使われていたのは予告編のみだったようです。まあこうゆうことはよくあります。予告編用の音楽専用の制作会社があるくらいですからね。


前作『ムーンライト』で、『ラ・ラ・ランド』を抑え第89回アカデミー賞®作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督の最新作は、彼がずっと映画化を夢見ていたジェイムズ・ボールドウィン原作、1970年代ニューヨークに生きる若きカップルの愛の物語。昨年のトロント国際映画祭でお披露目されると観客の熱狂的な支持を得て観客賞次点1位、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞脚色賞、助演女優賞を受賞、アメリカ映画協会賞作品トップ10他、数々の映画賞を席巻。 第76回ゴールデン・グローブ賞で助演女優賞を受賞。そして第91回アカデミー賞®︎では、脚色、助演女優、作曲賞の3部門にノミネートされ、レジーナ・キングが見事、助演女優賞受賞を果たした。


黒人作家としてアメリカ文学に金字塔を打ち立て、キング牧師らと共に公民権運動の旗手としても活躍したジェイムズ・ボールドウィン。彼が70年代に書いた「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊) 。映画化にあたり『ムーンライト』と同じプランBが製作に名を連ね、同作でアカデミー賞®にノミネートされた撮影、音楽のチームが再び集結し、この上なく官能的な映像美とロマンティックな世界を作り上げた。本作は、原作者の意思を受け継いだ、どんなに困難な状況にあっても、愛を諦めない恋人たちの普遍的なラブ・ストーリーであり、人種や社会階層に対する差別の問題が大きく浮上する現代に必要なメッセージに満ちた抵抗の物語である。そのメッセージは、愛と希望に満ち溢れている。


無実の罪で投獄された恋人のために身重な体で懸命に闘うヒロイン、ティッシュ役に新鋭キキ・レイン。ティッシュの恋人ファニー役に『栄光のランナー/1936ベルリン』で注目を集めたステファン・ジェームス。娘のティッシュを支える優しくも力強い母親シャロンには、2015年にドラマ・シリーズ「アメリカン・クライム」でエミー賞助演女優賞に輝いたレジーナ・キング。この役で見事、第91回アカデミー賞®助演女優賞に輝いた。実力派の黒人キャストたちに加え、ドラマ「ナルコス」のペドロ・パスカル、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)のディエゴ・ルナ、『グランド・イリュージョン』(13)のデイヴ・フランコが出演するなど、脇を固めるアンサンブル・キャストも見逃せない。

公式ホームページより