第16回チャイコフスキーコンクールが終了。

音楽

ロシアの首都モスクワで4年に1度開催される「チャイコフスキー国際音楽コンクール」。第16回目となる今年のコンクールも新たなスターを生み出しました。クラシックの音楽家を目指す若者なら1度は憧れるコンクールが世界中にはたくさんあります。中でもチャイコフスキーコンクールは、ポーランドで行われるショパンコンクールや、ベルギーで行われるエリザベート王妃国際音楽コンクール等と並び、世界最高峰と称されています。

しかしながら参加する若き音楽家たちは世界最高峰でも、運営する側はそうでもないようで。。。

ロシアらしいと言ってはなんですが、よく言えばおおらか、悪く言えば大雑把。

これだけの大イベントを運営するにはかなりお粗末なトラブルがたくさんあったようです。

コンクールが始まる前から急遽参加者のエントリー期限を伸ばしたり、開催1ヵ月前になっても予備審査を通過した参加者の名前が発表されなかったり。現地にいた人の情報によると、チケットの発売状況も直前まで発表されなかったそうです。

まぁこのコンクールの運営にまつわる逸話は今に始まったことでは無いんですが。。。

しかし今回のコンクールでは起きてはならないことが起きてしまいました。

コンクールの結果は下記の通り。

第1位  アレクサンドル・カントロフ (フランス) 
第2位  藤田真央 (日本) 
第2位  ドミトリー・シシキン (ロシア) 
第3位  アレクセイ・メルニコフ (ロシア)
第3位  ケネス・ブロバーグ (アメリカ)
第3位  コンスタンチン・エメリャノフ (ロシア)
第4位  ティアンス・アン (中国)

事件は第4位のアンさんの演奏の時に起こりました。

本選の際にはピアノコンチェルトを2曲演奏するのですが、その演奏順をオーケストラが取り違えてしまったのです。2曲目に演奏するはずだったラフマニノフの曲がオーケストラによって最初に演奏されてしまい、驚いたアンさんは最初の音を演奏するタイミングをミスしてしまいます。しかし彼は途中で演奏を止めることなく最後まで演奏し続けました。

いやいやなんたる悲劇ですかこれは。若いピアニストにとって一世一代の大舞台。人生かけてコンクールに乗り込んできたのに、曲順のとりちがえなんてねぇ。。。この演奏はネットで中継されていたので、僕もリアルタイムで見ていたのですが、明らかにワンテンポ乗り遅れていていったい何があったんだろうと不思議に思っていましたがまさか。

このトラブルを起こしたスタッフはすでに解雇され、アンさんには演奏のやり直しを提案したそうですが、彼は拒否したそうです。その理由は「僕もちゃんと確認してなかったから」だそうです。なんていい子なんでしょう。

彼は見た目こそ色んな意味で風格が漂っていますが、まだまだ若手の20歳。いやいやこれから頑張ってもらいたいものです。なんか変な情が沸いてきました。ちなみに彼には特別賞が授与されたそうです。その名も「自信と勇気賞」なんじゃそりゃ。

そうそう、この中国人ピアニストのトラブルが印象的すぎる今回のチャイコフスキーコンクールですが、第二位には日本の藤田真央さんが入っています。何回か彼の演奏を聞きましたが、非常に素直で嫌みがなく、正統派ピアニストって感じのスター誕生ですね。実は彼は結構有名人で、二年くらい前にスイスのクララ・ハスキル国際ピアノコンクールで優勝しているのです。その時も結構ニュースになって、名前が印象的だったので覚えてきました。彼もまだ20歳。これからの活躍が期待されます。ちなみに来年はポーランドでショパンコンクールが開催されます。僕は今からお金貯めて見に行きたいなぁなんて考えてる今日この頃です。

それではまた!